旦那が朝帰りなんて許せない!離婚!となる前に……
ご主人が朝帰りをした。しかも何の連絡もなしに……。妻からしたら、本当に腹が立つし、ショックな出来事ですよね。「もう、離婚だ!」と怒り沸騰、思い詰めてしまう気持ちも、よくわかります。
でも、ここでちょっと一息ついてください。怒りのあまり、目の前のことをよく見つめないでいると、あとで後悔することにもなりかねません。
以下の項目をチェックし、今の状況を冷静に分析してみましょう。
ご主人の朝帰りの理由は?
当然ながらあなたは、ご主人が朝帰りをしてきた場合、「どうして?」と理由を聞いているはずです。
その時、ご主人が「飲み会が長引いて」「仕事がなかなか終わらなかったから会社に泊まった」などの理由を言った場合は、怒りを抑えて、様子を見るようにしてください。その理由は、紛れもない事実かもしれないからです。
もし、ご主人が本当のことを言っているのに、あなたが「朝帰りなんて最低!」「もう離婚よ!」などと責め立てたら、ご主人だって、「嘘なんて言ってないのに、なんだこいつ……」と、あなたに対する気持ちが、すーっと冷めてしまうかもしれません。
本当はこの先もうまくいくはずの夫婦が、勘違いからくる喧嘩でだめになってしまうなんて、悲しいですよね。ご主人を愛する気持ち、本当は離れたくないという気持ちがわずかでもあるのなら、軽率に責め立てるのは、得策ではありません。とにかく、まずは冷静になり、じっくりと穏やかに話し合うようにしましょう。
他の異性の存在を感じているときは?
もし、ご主人の周りに明らかに異性の影を感じるときは、とにかく“証拠”を押さえなければなりません。第六感だけでご主人と渡り合おうとしても、ごまかされたり、言いくるめられたり、シラを切り通される可能性があります。それに、もしかしたらあなたの思い込みであって、ご主人は無実である可能性もありますよね。
では、“証拠”とは何でしょうか。以下に挙げてみます。
1人分の食事や飲み物などのレシート
昨夜は1人だった、もしくは大人数だった、とご主人が話していた場合、2人分のレシートがあるのは、おかしいですよね。
もしこれを発見した場合は、念のためスマホなどで写真を撮って、現物も持っておくようにしてください。
ホテルの宿泊明細
ビジネスホテルやカプセルホテルではなく、女性と泊まってもおかしくない(男性のメンツが立つ)ようなシティホテルの宿泊明細だった場合、浮気の疑いが濃くなります。もちろんこれだけで決定的な証拠とは言えませんが、やはり証拠として、写真と現物を保存しておきましょう。
当然、ラブホテルの明細であれば、決定的な証拠となります。
通話やメール、LINEの履歴
ご主人のスマホや携帯を黙って見るのは気が引けてしまうかもしれませんが、どうしても浮気をしているかどうか確かめたい、なおかつ浮気が決定的なのであれば離婚する、と心に決めているのであれば、通話やメール、LINEの履歴を確認しましょう。
通話の場合、何度もかけたりかかってきたりしている相手がいないかを確かめてください。相手の名前ではなく、男性の名前や会社名などで登録して、ご主人がごまかしていることもありえます。不自然なほど通話履歴が多かったり、夜中など一般的には非常識な時間帯の履歴は、あやしいかもしれません。通話履歴の画面を撮影したり、メモに控えたりしておきましょう。
また、メールやLINEの場合は、その内容をチェックしてみてください。待ち合わせの時間を打ち合わせていたり、恋愛関係をにおわせるような内容だった場合は、写真を撮って、証拠としてしっかり残すようにしましょう。
スマホや携帯、PCのなかの写真
ご主人のスマホや携帯、PCをチェックするときは、写真フォルダも忘れずに見るようにしてください。もしかしたら、浮気相手の写真を保存している可能性があります。
もし発見した場合は、あなたのスマホや携帯、PCに転送して、保存しておいてください。
クレジットカードの明細
ご主人のクレジットカードの明細をチェックできる環境にあるなら、内容を確認してみてください。
ホテルやレストラン、あなたやご主人が持っていないブランド品などの明細があった場合、それも保存しておきましょう。浮気相手に使ったお金の明細かもしれません。
乗り換え検索の履歴
スマホや携帯、PCなどでは、乗り換え方法や時間を検索できるサービスがあります。ご主人が検索した履歴を見ることができるのであれば、チェックしておきましょう。
ただ、自宅と職場間の通勤経路以外の駅の検索があったとしても、決定的な証拠とはなりえません。仕事で行った場所である可能性もあるでしょう。とりあえず、「証拠になるかもしれない」程度に考え、写真にとって保存するようにしてください。
以上のようなものが、ご主人の浮気の証拠となり得ます。
これらを集めていくことで、あなたはさらに傷つき、「やっぱりやめておけばよかった」「知らないほうが幸せだった」「旦那を他の女性に取られたくない!」と思う結果になるかもしれません。その可能性がある場合は、今は、ご主人の行動を詮索するのはやめておきましょう。
しかし、「真実をしっかり知って、これからの生き方を考えたい」「もし浮気しているのであれば、離婚も辞さない」という強い意志があるのであれば、浮気の証拠集めは有効です。
ご主人の浮気が確実な場合、上記に挙げたものより、より強力な証拠となるのが、探偵事務所に依頼して得られる証拠です。
探偵の顔は、ご主人に知られていないので、尾行しても気づかれることはありません。もしご主人が浮気していたなら、ほぼ確実に、“確かな証拠”を掴むことが出来るでしょう。
事実を目の前に突きつけられても耐えられる、離婚の意志は固い、という方は、探偵に依頼することを考えてみてください。確実な証拠があれば、離婚裁判になった場合でも、有利に立つことができます。
絶対に離婚すると決心したときは
あなたがご主人の浮気の証拠を掴み、もう二人で生きていくことはできないと決心した場合は、離婚に向けて進んでいくことになります。
<ご主人が離婚に同意した場合>
ご主人が離婚することに同意した場合は、以下について話し合う必要があります。
慰謝料
ご主人の浮気によって離婚する場合は、あなたは慰謝料を請求することができます。
あなたが要求する慰謝料額をご主人がすんなり受け入れてくれれば良いですが、たいていの場合、もめることになります。どうしても埒が明かない場合は、弁護士などの第三者を交えたほうがスムーズにいくでしょう。
財産分与
これまでの結婚生活で、家、家具や家電、車など、夫婦で共有してきた財産はたくさんあるものです。
まず、夫婦で共有してきた財産を、紙に書きだしてリストアップしてみましょう。そして、お互いに何が欲しいか、何を譲るかを、しっかり話し合ってみてください。
この財産分与でも、もめることが多いです。どうしても解決しない場合は、弁護士に依頼して、仲立ちしてもらいましょう。
子どもの親権
まだ未成年の子どもがいる場合は、どちらが親権を取るかは、非常に重要なことですよね。ご主人の浮気が離婚原因の場合、通常は妻であるあなたが親権を取ることが出来る可能性が高いでしょう。一般的には、離婚する夫婦の場合、おおよそ80パーセントの割合で、妻が親権を取るケースが多いのです。
しかし、子どもの年齢が15歳を超えていて、子ども自身が「お父さんについていきたい」と思っている場合、その気持ちが尊重されることもあります。
母親としては、子どもを引き取りたいという気持ちが非常に強い場合が多いですが、子どもの気持ちも、ぜひしっかり聞いてあげてください。両親が離婚することで、一番傷つくのは子どもです。子どもの意思を第一に考えてあげるようにしましょう。
子どもの養育費
養育費は、子どもを育てていくうえで非常に大切なものです。あなた一人でも十分に子どもを養っていくことができるならば、養育費は必要ないかもしれません。しかし、たいていの場合は、そうはいかないでしょう。
ご主人は子どもの父親です。当然ながら、子どもを生み出した以上、ご主人もあなたも、成人するまできちんと養育する義務があります。
養育費については、しっかり話し合う必要があります。毎月いくら、いつ支払うのか、支払い方は振り込みにするのか、持ってきてもらうのかなど、細かく話し合ってください。
子どもとは今後会わせるのかどうか
ご主人の浮気で離婚となった場合、あなたとしては「そんな父親に会わせたくない」と思うかもしれませんが、子どもにとっては“この世にたった一人しかいない大好きなお父さん”かもしれません。ここでも、子どもの意思を尊重してあげるようにしてください。
ご主人と、どれくらいの頻度で子どもとの面会を設けるか、きっちり決めておきましょう。
離婚はいつでもできる。まずは冷静な判断を!
以上、ご主人と離婚を考えている場合どうしたらいいかについてお話してまいりました。
ご主人の浮気を確信した場合、感情が先走って早速離婚届をもらい、判子をつかせて即提出、というスピード離婚をされる方もいらっしゃいます。
しかし、本当にそれでいいのでしょうか。もしかしたらご主人は、浮気相手のことはあくまで遊びで、本当はあなたのことを一番大切だと思っているかもしれません。もしかしたらあなたも、まだご主人に気持ちが残っているかもしれませんよね。
とにかく、離婚を決意するには、じっくり時間をかけるようにしてください。お子さんがいらっしゃる場合は、お子さんの気持ちも含め、これからどうしていくべきかを見極めましょう。
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